インターネットラジオとBCL
小学6年生のころ、BCLが流行りました。
どうやら、うちのクラスだけのようでしたけれど。
お兄ちゃんがいるとか、お父さんがやってるとか、
そんな環境から入ってきたようです。
BCLって今となっては、何だかわかりませんよね。
めっちゃ簡単に言えば、
「海外のラジオ局の放送を聞いて楽しむ」というものです。
BCLはBroad Casting Listener(放送を聞く人)
の頭文字を集めたもので、根っこはとっても単純です。
だからBCLやってるという言い方はおかしいのですが、
当時は完全に名詞化していました。
「そんなん、みんなそうやん」
と言われればそれまでなんですけれど、
それが流行るにはそれなりのわけがあったのです。
遠くから飛んでくるラジオの電波をキャッチするために、あれこれ工夫する。
そうして、キャッチできたときの達成感。
それに、キャッチした内容を報告書に書いてその放送局に送れば、
ベリカードという絵葉書のような美しいカードが送られてきます。
それをコレクションする楽しみ。
小学生の財力と頭では、限界がありましたけれど、
それでもサンフランシスコの局をキャッチしたときはうれしかったなあ。
ゴールデンゲイトブリッジとケーブルカーの水彩スケッチのベリカードは、
そのころの宝物でした。
インターネットの時代。
簡単で便利なんだけど、適当な距離感と、
それに伴う自由な想像が妨げられて寂しい気がします。
宇宙の事業に携わる人たちの中にはは、
宇宙からの微弱な電波をキャッチすることに燃えている方がいらっしゃいます。
その根っこの衝動は、
BCLをやっていた私たちのそれと同じなんじゃないかと思います。
そんな単純な衝動も、
満たすためには高度な職業に就かなければならないとすれば、
庶民のささやかな楽しみは奪われ、別の衝動を探さなければいけません。
でもそれもまもなく高度な技術を持つ人たちの
マニアックな趣味となっていくのでしょう。
インターネットラジオの便利を享受しながら、
自分の中にくすぶる凡人のコンプレックスを考えていました。








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